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バンド活動から一度離れて思うこと

朝4時に暇なので更新します。

バンドをガッツりやるために上京していろいろあって1年半ほどでバンドを辞め、その後またいろいろあっていろいろ経験値を積んだわけですが、辞めてからまだ2年半くらいと意外と時間が経ってないことに驚いてます。いろいろいろいろあったからなんですかね。

辞めてすぐに気づいたのは、バンドやってる時は周りはバンド関連の人ばっかりで、自分の周りの世界が全てになってしまって視野が狭くなっていたこと。気をつけては居たつもりなんですが。

いざ離れてみると当然世間はそんなに音楽に興味がないもの。少し上の世代の人と話してもその人らが知ってる最もマニアックなバンドはHi-STANDARD。だからバンドやってたなんて言ってもどんなバンドか説明のしようが無いし、めんどいからハイスタみたいなバンドをしてたことにしてた。もちろんハイスタは大好きです。

それくらいはもちろん覚悟はしてたけど、驚いたのは昨今CDが売れないですからねー的な話をしても「そうなんですか?」と、俺らが大前提にしてる話も知らなかったりする。それくらい本当に大勢の人たちは音楽に興味がない。でもそれは自然な流れだと思う。

 

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エンタメ・商品としての音楽の価値

メディアの芸術は技術の進歩でそれを簡単に得られるようになると感動が薄れるのは当然のこと。音楽もまさにそれ。

もはや人の興味を引こうとするとそこそこの動画じゃないと厳しい状態。それは動画は誰しもがまだそんなに簡単に作れないから(近い将来もっと簡単に作れるようになるだろうが)。YouTubeクオリティの動画は除いて。

いい例が写真で、写真家の人には悪いが多くの人がスマホというそれなりに高品質のカメラを持っている時点で写真なんて無料で当たり前の感覚になり、メディアとしての価値が下がる。共有サイトも多数ある。写真だけではなかなか感動できないし、一枚の写真にお金なんてなかなか出せない。本当の一流のプロフェッショナルしか写真というメディアでは勝負をできない状況。それは当然。

かといって写真というメディアが消え去ったわけではなく、いろんなものの一部として、付随するものとして他のメディアに彩りをもたらしている。

音楽もきっとそうなっていくはず。ツールの進化でもはや誰でも「ある程度のもの」は作れるようになった。なので、音楽単体としてのメディアにはなかなかお金が落ちなくなり、何かに付随するものとなっていく思う。消えるのではなく、映画なり動画やお店のBGM・環境音としてずっと残っていく。そして超一流のプロフェッショナルだけが音楽のみで食える。

上記のことや音楽の今後については、先日お亡くなりになった佐久間正英氏のインタビューでおっしゃっていたことが本当に同意できる。

佐久間:そうですね。ただ、「CDは落ちてるけどライヴは伸びてる」とよく言われる、あれも僕は違うと思っていて、ライヴももう伸びないと思うんですね。大きいライヴは別だけど、ライヴハウス・クラスのライヴの動員は、たぶん減っていると思います。きちんと調べたわけではないですけど。みんなそんなにお金を持ってるわけでもないし、音楽に使うお金がさらに減ったら、ライヴにすら行かなくなりますよ。そうまでして音楽を聴かない、音楽なんてあんまり必要ない世の中に、どんどん向かって行くだろうなと僕は思ってます。

佐久間:でもそれは悲しいことで何でもなくて、仮にそうなったとしても当たり前のことだという、それが僕の今の感じ方ですね。その中で何ができるか、ということなので。前に、「すごい手彫り職人がいたら、どんな音楽でもできてしまう」という話をしましたよね。あの技術がもしもできたとすれば、完全にミュージシャンを殺すわけですよ。音楽制作のすべてを殺すことができる。でも僕は必ず、そっちの方向に向かって行くと思う。で、その音楽の使われ方は、オーディオの前でじっと聴くのではなくて、環境の一部になると思うんですね。エンタテインメント・ショーは別に残るだろうけど。だから僕は潔く、そちらの方向に向かいたいなと思ってます。ミュージシャンを殺す方向に。

これらのことを音楽業界最前線で活躍されていた方が思っているその感覚が本当にすごいと思う。よくインディーのCDショップなどが「CDが売れない!ダウンロードは悪だ!そして音楽はライブに限る!」みたいなこと言ってたりするけど本当にしょうもないと思う。

 

そんなに必死に聴くものではない

あともう一つ音楽に関して気づいたのはBGMとしての音楽の素晴らしさ。

仕事中なりに割りとラジオがかかってることが多いんだけど、ラジオってテレビほど売れ線でもなく音楽専門雑誌ほどマニアックでもない、ちょうどいい感じの音楽がかかってるのでバンドマンは積極的に聴いたほうがいいと思う。笑 俺が聴いてなかっただけかな?

で、仕事・作業中など全く音楽に集中してない時に、ふと「お、ええやん」ってなる音楽がたまにあるんだけど、それが音楽の本質的な良さだと思う。

音楽のシーンにいると仕方ない部分もあるけど、みんな必死に音楽を聴いてこの曲のすごいところをわかろうとして、必死にライブに行って、、、と、少し違和感を感じてしまう。そんだけ集中して良いとこ探したら良いとこあるのは当たり前。

それよりも、別のところに気がある状態で持って行かれた音楽の方がよっぽどか良い音楽だと思う。

「僕にとって音楽は空気みたいなもの!」とか寒いこと言ってる連中がいるけど、それならそんなに必死にならなくてもいいんじゃないか。少なくとも自分は空気のことを必死に考えたことは無い。

もちろんこれは自分が居たインディーシーンでの話で、そして二十歳を超えてから初めて音楽といい距離感ができたからこそ思うことなのかもしれない。

そしてこれからする音楽活動に活かしてしていきたいと思う。

 

これから音楽で収入を得る

散々言われてるし、上記のことも踏まえると基本的には一生音楽一本で食うのは無理に等しい。

もちろんバンド活動してたころはそんな安定なり収入なりは捨ててやってたけど、音楽一本になったらなったで本業の音楽すら捨てるものがいっぱい出てくる。

やっぱり前提として音楽が好きで、やりたい音楽を自由にやるって目標のもとやってたのでその状況は辛いもの。

この激動の時代、安定なんてなかなか無い。リスクをいかに減らすかで、例えば50万稼ぐとしても50万の収入源が一つより10万の収入源を5つ持つほうが現代的だと思っていて、将来的にその内の一つを音楽で得られればと思っている。

生活と音楽の質そのものの面でリスクを減らす方法でもある。

で、上で散々音楽は無料で当たり前とか言ってるのに音楽で稼ぐとはいかほどに?って感じだけど、それはいろいろ考えていて、その辺りを実験的にいろいろやっていけたらなーと思っている。マネタイズ面。

音楽の内容的には個人的に好きなBGM的であったりゆるかったりみたいなものを予定してます。

もちろん作ってはいてて、時間もあるんだけど音楽以外にも今の事業が楽しかったりするので、なかなか音楽だけに時間は割けずに思うように進んでない状況ではあります。

でも、やはり音楽は好きなのでいい感じに作っていい感じで世に出せたらと思っております。何卒、宜しくお願い致します。

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